投稿

4月, 2023の投稿を表示しています

おりたたぶ はいいぞ

 皆さんは「おりたたぶ」という作品をご存知でしょうか?今回は、おそらく唯一の折りたたみ自転車を題材にした商業作品の紹介を行ってみたいと思います。 【概要】  こんきき氏による、折りたたみ自転車を題材とした2019年から2021年までの連載作品で、単行本は計4巻発行され、連載は終了しました。 【ストーリー】  大学進学のために東京に引っ越してきた鳴島ゆうみは、大家から駐輪場のない物件と知らされて落胆する。  自転車に乗りたいと考えながら電車に乗っていると、折りたたみ自転車のA-bikeを携行している滝沢奈緒と出会う。  ゆうみの事情を知った奈緒は、自宅へ案内し1台の折りたたみ自転車を貸し出し、道案内をしながら多摩湖へのサイクリングへとでかけるのであった。 【面白かった点】 ・通な自転車表現  最初に登場するA-bikeというのは、ホイール径8インチの極小径車で、癖がウルトラに強いので、私のような通な人間でも見たことある程度の自転車です。  A-bikeは携行性に偏っていますが、それ以外にも(折りたたみ自転車としては)めちゃくちゃ走るTyrell、Tartaruga、王道的なDAHON、Tern、そしてBROMPTONなど、それぞれの個性を見ているだけで飽きないです。  作者のこんちきさんも相当数の自転車を乗り比べており、その経験や所感が最大限に発揮された作品だなと感じました。 ・自転車趣味=スポーツ走行ではない作品  自転車趣味というと今はまだロードバイクやグラベルといったジャンルが主流です。ロードレースやヒルクライムといった一般に言うスポーツ走行を是とする文化が形成されています。  一方でこの作品で描かれている彼女たちの好きというのは、その世界から一歩引いた世界観です。  奈緒は、自分の力で走る自転車を楽しみ、メカニックもこなすので、一番スポーツ寄りかもしれませんが、対照的にゆうみは自転車から流れる景色を感じ取り、それを絵に書くことが好きです。  それ以外にも、普段の買い物にも使うが家の中に保管したい、輪行と組み合わせた観光ができれば十分、ロードバイクに乗っていてもそんなに早く走らないから携行性のある方がいい、等々それぞれのキャラクターが合理性を持って折りたたみ自転車を使っている様子が表現されているのが素晴らしいです。 【残念だった点】  一点だけ、作者としてはもっ...

ながら文化と視聴される動画

 Youtubeに始まった全世界への動画配信サービスの影響力は非常に大きいものとなりました。  人間の処理する時間あたりの情報量から言えば、専門書を始めとする書籍には全く及ばないはずです。  しかし映像や場合によっては音楽表現は言語国家を越えて波及することと、なにより現在の人類は良くも悪くも何か他の作業などをしながら視聴するということが普及しつつあるということが、書籍やウェブサイトなどと比べ物にならないくらいに巨大になった原因かなと考えています。  さて、そのような情勢の中、今の私のようにブログをメインコンテンツにしているだけというだけの状態というのはもったいないです。  先に書いたとおり本質的な情報を多く得るのであればそれぞれに特化した書籍やウェブサイトを閲覧するのが良いのですが、なにか別のことをしながらアンテナを張るというのはYoutubeなどの動画サービスで自動的に紹介されたりするというのが今は主流になりつつあります。  その動画サイトで印象付けられてから各種専門サイトに導入できれば御の字でしょう。  昨年末に撮って出しの動画を一本アップロードしてみましたが、動画を作るのは大変だなと感じています。無料のお試しソフトでできる範囲は限定的ですし、ナレーションやBGMを入れることは更に手間がかかります。それゆえ、最初の動画は字幕機能を使った簡素なものになりました。  ただ、私自身も「ながら視聴」をする立場からすると、字幕動画というのは内容が伝わってこないのです。標準の字幕機能は小画面モードで表示されず、編集で掲載したとしても読めないことが多いです。  そのため、肉声や音声読み上げソフトでナレーションが行われている動画を見る時間と機会が増えました。私の動画に足りない部分はこれです。  生活環境的に肉声でのアフレコは厳しいので、ボイスロイド等に頼ることになると思いますが、今年度は音声つきの動画をアップロードしていくことが目標の一つです。

北海道の島への憧れ

 北海道に限らずですが、これまでの旅行のきっかけの多くが「駅メモ(ステーション・メモリーズ)」に依存したものであったので、必然的に鉄道のある本州の旅行が多くなっていました。  その考え方が変わってきたのは、駅メモを通じて交際した女性との破局で、数年続けていた駅メモはほとんどやめました。  アワーメモリーズというブラウザ版(アプリ版とサーバー互換なし)をプレイしているのでリスタートという形なのかもしれませんが、少なくとも私の旅は一度終わったのでした。  それまで本州の鉄道のある場所の大半を見て回っていたわけですから、鉄道のない場所にも興味が湧いてきます。  同時にすばらしいなと感じ始めたのはフェリーの旅でした。  数年前に初めて北海道に上陸したのも、青森からのフェリーでした。早朝の霧の函館にそびえる函館山の雄大さに感銘を受けました。  それ以外にも、仕事で志布志や北海道行きのフェリーには何度も乗りました。昼間は行き交う船と風景を楽しみ、夜間は眠りながら目的地を目指すという時間を贅沢に使った楽しみがあると感じています。  そして船がつないだ先にも人が済んでおり、歴史があり、文化があるのです。  私の今の興味は北海道の離島部です。利尻、礼文、国後と非常に不便なところで生活している人がいて、見たことのない風景があるのだろうと思うとワクワクします。  今年、そして数年かけてゆったりと自転車で回りたいなと考えています。

コミューターの幅が広がる時代

 コミューターと呼ばれる自転車は、古フェンダーでキャリアやかごを備えた、快適な通勤や日常使いをサポートする自転車と定義づけることができるでしょう。  代表的なのはママチャリという規格でしょうか。堅牢なスチールフレーム、フェンダーは厳しい気候に耐え、27インチのアルミ・ホイールは走破性、整備性も高いです。変速機は備えず、低速なギア比であることも多いですが、荷物を運んでゆっくり走るにはちょうどよい自転車です。  その一方で、最近勢力を拡大しているなと思うのは、6段変速を装備し、フラットバーハンドルでやや前傾気味に走行姿勢を取るモデルです。  代表的な商品は 自転車のあさひさんのOFFICEPRESS などでしょう。  リムやスポークの品質は上げてあり、700cというロードバイク等と同じ規格のタイヤを履いています。車重こそ20kgと重いですが7段変速でそこそこ快適に走れるにもかかわらず5万円を切る価格です。調べてみると結構驚きの価格ですね。  加速こそ車両重量から鈍いかもしれませんが、速度が乗ってきたならばかなり走れるスペックでしょう。実際道路で見かけても遅いなと感じることは少ないです。  さて、これら2つの街乗り自転車が同じコミューターにカテゴライズされるのは時代の変遷を感じます。  1970年台頃からの交通戦争を通じて、史実として我が国は自転車を歩道へと押し込める政策を続けてきました。  私はこれには、自動車産業側の要望もかなりあったからと予想しています。  そういった方針の中で、段差の多い歩道をゆっくりと走ることに特化したママチャリが進化していったわけです。  しかしながらこの流れが変わったのが2000年台を越えたあたりからです。自転車は車両であるから車道走行が基本だという、現在と同じ方針に転換しました。  ママチャリで車道を走るのは自動車との速度差から危険に感じるのは事実です。  そのため、上記のOFFICEPRESSのような快速自転車が売れるようになったと私は考えています。

バイクを手放すということ

 今年度の目標二つ目は、実家にてレストアを待っているセロー225を手放すことです。  96年製のセローは2年ほど前に先輩から譲り受けたものでした。しかしながら私の今所属する組織は私有車両の運行に上司の許可が必要という場所で、公道を走ることなく、ずっと車庫で眠っていました。 (控えめにいってうんち)  結果から言うと許可が降りる前に北海道へ異動が決まり実家にて保管することになりましたが、リアブレーキの不具合から自走が厳しい状態にあります。もちろん純正部品のリペアパーツももう出回っていません。  何より、自転車を中心とした生活に完全にシフトする心構えができたことが執着に終止符を打ちました。  既に一時抹消の手続きは済んでおりますので、譲渡希望の方がいらっしゃるのであれば連絡をくだされば対応いたします。

自動車を手放すということ

  今年度の目標一つ目は、「自動車を手放せる状態にすること」です。  現状、学生時代から足掛け10年の付き合いになるスバル・サンバーを保有しています。製造は2008年、現行のダイハツOEMではなく、生粋のスバルのサンバーです。コンパクトな車体から信じられないラゲッジスペース、そして小回りの利く足回りは非常に満足しています。  しかしながら問題点は2つあります。  ひとつは、私自身が現職を通じて自動車を運転する機会に恵まれず、以前ほど所有欲を満たさなくなっているということです。その代わりに自転車に乗る機会が増え、自転車でありとあらゆることを挑戦することが生きがいになってしまったことも大きいです。  もう一つは、自転車に乗りまくる文化を牽引しようという意思の表明です。私が最近購入したBROMPTONは会社自体が「自転車だけでなく自転車に乗るという文化を作ろう」という姿勢を持った企業です。私はこの姿勢に共感しています。  それゆえにブロンプトンに乗り、Surlyに憧れ、私自身も社会の変革を担っていきたいと考えているのです。未練を断ち切り、実際に推し進めるためには自動車を持っていたけど手放しても生活できる、ということを証明していかないといけません。  とはいえ、愛着のある車であることも事実ですので、現状半分倉庫のように運用されている現状から不要なものを処分し、いつでも手放せるように体制を整えていきたいです。

目標を立てましょう!

 無事に大宮に移動しましたが、連休以外の外出は絶望的です。しかし、ピンチはチャンス、机に向かってブログやHPを制作する良い機会と捉えています。  さて年度も変わりましたので、今年度の目標を発表していきます。 1, 自動車をいつでも手放せる状態にすること 2, バイクを処分すること 3, 北海道島しょ部への輪行を経験 4, 年越宗谷を自走で(12月~1月) 5,HPとYoutubeチャンネルの更新頻度向上(6月以降)  明日から各項目について少しづつコメントしていきます。

明日から大宮です

  明日から6月上旬まで仕事の都合で大宮にて営業することになりました。外出ができるかは不明ですが、相棒のBROMPTO P Lineと共に関東甲信越を駅メモと共に駆け抜けようと考えています。  残念ながら自転車は一つ、テントはファイントラックのテントしかないので体験していただいたりはしにくいかと思いますが、現地にてこれまでの経験に基づいた相談をお受けすることは可能かなと思います。  折り畳み自転車やファットバイクの全シーズン走行、キャンプ等に興味ある方はぜひご連絡ください。

スポーツという言葉

  スポーツという言葉は、運動という意味であるということ以上に、こと日本においては「競技性のある」ということが強調されることが多いと感じます。例えば、スポーツカー、スポーツ選手、最近だとe-スポーツといった具合にです。  義務教育課程においても最近でこそ絶対評価が導入され価値観が変わりつつありますが、導入以前の価値観というのは相対評価であり、人よりも優れている劣っているが明瞭に評価されるものでありました。そのため、体育の授業で運動が嫌いになった人も少なくないと聞きます。  今では教育の評価体制の変化や、生涯スポーツという健康を維持するための運動を定義する言葉も少しづつ普及し変わりつつはありますが、前述のとおり競技の(狭義の?)スポーツは広く使われております。  さて、自転車の話につなげていきます。  私の周囲の自転車乗りも大半はロードバイク乗りです。基本的に晴れた日に趣味的に乗ることだけが好きです。逆に言うとそれ以外の日には乗りません。通勤も、買い物も、雪の日も、雨の日も乗らないのです。  タイヤが細くパンクしやすく、余計なものをそぎ落としたロードバイクでは普段使うのは非常に困難というのは想像に難くはありませんが、私はもったいないと考えています。  日常生活の中に自転車を使うということを取り入れれば運動にもなり、楽しいというのが私の考えです。それゆえに走ること「しか」できないロードバイクは、私の琴線に触れませんでした。  DAHONに始まり、BROMPTONに至った小径折り畳み自転車も、北海道で四季を走り回るKHSのファットバイクも、通勤から旅行、時々競技会まで、日常的に使うことができ生活を彩っています。  年間の走行距離と自転車に跨っている時間でいえば、知り合いのロードバイク乗りよりはるかに長いでしょう。私にはこちらの方が楽しく、健康的で、長続きする運動だと感じられるのです。