スポーツという言葉

  スポーツという言葉は、運動という意味であるということ以上に、こと日本においては「競技性のある」ということが強調されることが多いと感じます。例えば、スポーツカー、スポーツ選手、最近だとe-スポーツといった具合にです。

 義務教育課程においても最近でこそ絶対評価が導入され価値観が変わりつつありますが、導入以前の価値観というのは相対評価であり、人よりも優れている劣っているが明瞭に評価されるものでありました。そのため、体育の授業で運動が嫌いになった人も少なくないと聞きます。

 今では教育の評価体制の変化や、生涯スポーツという健康を維持するための運動を定義する言葉も少しづつ普及し変わりつつはありますが、前述のとおり競技の(狭義の?)スポーツは広く使われております。


 さて、自転車の話につなげていきます。

 私の周囲の自転車乗りも大半はロードバイク乗りです。基本的に晴れた日に趣味的に乗ることだけが好きです。逆に言うとそれ以外の日には乗りません。通勤も、買い物も、雪の日も、雨の日も乗らないのです。

 タイヤが細くパンクしやすく、余計なものをそぎ落としたロードバイクでは普段使うのは非常に困難というのは想像に難くはありませんが、私はもったいないと考えています。

 日常生活の中に自転車を使うということを取り入れれば運動にもなり、楽しいというのが私の考えです。それゆえに走ること「しか」できないロードバイクは、私の琴線に触れませんでした。

 DAHONに始まり、BROMPTONに至った小径折り畳み自転車も、北海道で四季を走り回るKHSのファットバイクも、通勤から旅行、時々競技会まで、日常的に使うことができ生活を彩っています。

 年間の走行距離と自転車に跨っている時間でいえば、知り合いのロードバイク乗りよりはるかに長いでしょう。私にはこちらの方が楽しく、健康的で、長続きする運動だと感じられるのです。

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