自転車人としての服装
自転車を日常的に、つまり通勤通学お出かけ買い物、その他ありとあらゆる場面で使用する人間にとっては服装というものを考える場面が増えていきます。 両手両足をある種拘束されながら、風を浴びて走行する自転車利用は、徒歩移動や自動車移動とは違った要素があるということは言うまでもありません。 風や気温についてはウインドブレーカー等の風を通さない衣類を着ることで解決できます。力強く漕いでいるとむしろ体温が上がるので、冬でも温かいくらいです。 一番厄介なのは雨と汗かもしれません。濡れるということは急速に体温を奪い、場合によっては命に直結するからです。夏場は多少問題はありませんが、春秋冬がやや工夫が必要です。 特に冬については、本州北海道問わず、服の選択が体調に大きく影響します。冬の自転車は速度がそれほど出ず、脚力を非常に使うので運動量が多いです。そのため、見た目以上に熱いので汗をかきます。 運動を止めた時、その汗は体温を奪う脅威となります。できるだけ早く乾燥させる必要があるので、速乾性の肌着を着ることが一般的です。 つまり、インナーには速乾性が、アウターには防風性、透湿性が、気温に応じたミッドレイヤというレイヤリングが冬の自転車乗りに求められる服装になるのです。実はこれ…冬山登山の装備と重複する部分が多いです。自ずとモンベルやファイントラックなどに収れんされていくわけです。 そういった格好は、都市徒歩自動車生活者の服装とは全く違うものになります。よいいでも悪い意味でも浮き上がる存在になります。 今はまだまだですが、浮いて見えない、或いは当たり前のように自転車に乗っている人なんだなと理解されるように、段々と利用者を増やしていきたいものです。