入道雲の由来

  入道雲の屋号のようなものを思いついたのは、2021年7月のことでした。

 当時はすでに現職に対する失望が大きく、転職を考えていた時期でした。同時に、転職するくらいならもはや独立してしまおうかとも、当時は妄想程度でしたが息まいておりました。

 さて、2021年7月、鹿児島まで1週間ほどの研修への同行が命じられていました。当時本州の大半が梅雨明け宣言後にずっと雨が続く状況でした。その本州を陸路で脱出して一足先に夏の始まった九州佐多岬へと向かいました。

 研修が終わって帰路についたとき、北九州は線状降水帯が発生しておりました。高速道路は封鎖されていませんでしたが、雨粒で視界ゼロを経験して、速度を落としながら関門大橋を渡りました。


 白い雨の帯を抜けると、すぐに雲が切れ、光が差しました。

 振り返ると、青空に高く高く、真っ白な入道雲が立ち上っていたのです。


 地上から水蒸気が上昇気流に乗り、それが入道雲をはじめとする積乱雲となって、やがては雨粒となって再び地上に落ちます。水はそれを何度も何度も繰り返します。

 私はその雲に、これからの人生を重ねました。

 今持ち始めた夢を実現する道は、きっとたやすくありません。周囲の状況に流されながら、時として気持ちが盛り上がり、時として意気消沈することを繰り返しながら進んでいくだろう。

 それでも人生は回り続ける、夢をかなえられるか、かなえられないかは別にして。


 こうして、入道雲を使おうという気持ちに決まったのです。


 奇しくも昨年から北海道に赴任し、本州にいたころに比べると入道雲を見る機会は大きく減ったなと感じてはおりますが、志や気持ちの持ちようは今日も変わらず、回っていきたいと考えています。

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