ゼロとイチの差

 0と1の差と聞くと、数字上では1であり、例えば2と3、10と11といった差と変化無いように感じるかもしれません。
 しかしながら、これを現実に無い、有ると置き換えるといかがでしょうか。モノであったり能力であったり、その性質の大小の違いよりも有無の方が及ぼす影響の差は大きいと私は考えています。

 私がこの考えに至ったのは、自転車とキャンプでの経験が大きいです。
 私が最初に手にした自転車は3万円ほどの20インチ、スチールフレームの二つ折り折り畳み自転車でした。今思うととてつもなく重く、14㎏の車体重量がありました。それでも、休日の行動半径が数倍に広がり、最終的には遠方に輪行で旅行していました。
 最初に購入したメスティンはダイソーのそれでした。330円で1合炊きができるミニメスティンは、キャンプ場での炊飯・焼き物、湯沸しだけでなく、休日の自炊の道具にもなりました。
 たった一つの道具が、世界観を変えて、行動を変化させ、幸福感を増幅させます。そしてそれらの道具は、決して高いことがすべてではないのです。
 最低限の機能を果たすことのできるイチは、何も持っていないゼロとは天地の差です。

 もし、自転車がDAHONやTernだったり、メスティンがトランギアだったときにイチとゼロほどの差を感じるのでしょうか。私はそうは考えていません。上質な道具の品質は非常に満足できるものですが、かといって安いギアが使えないということではないからです。

 これから自転車趣味を始めてみたい、キャンプをしてみたいという人には、イチの道具を私はお勧めしたいです。十分な機能を持ち、価格も手が出しやすく、何より道具を使う人の知識や経験、工夫が何よりも道具を生かすと考えているからです。

 今後、入門向けのおすすめの道具など紹介していこうと考えてます。

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