乗り鉄よ、折畳自転車を持て!

 折りたたみ自転車輪行と組み合わせたら便利なのでは?というジャンルを開拓していくシリーズ第一弾を勝手に始めていこうと思います。

目次
1,乗り鉄が輪行するメリット
2,デメリット
3,おすすめ自転車
4,まとめ


1,乗り鉄が輪行するメリット

①用語の定義
 まずは用語の定義から行います。前提として鉄道好きな人を称して「鉄」ということがあります。その中でも実際に乗車して楽しむ人たちを「乗り鉄」といいます。
 輪行は「自転車を折りたたんだり分解したりして、他の公共交通機関に持ち込むこと」です。
 輪行することで自力で走行するよりも遠くまで移動することができ、駅やバス停等を基準として広範囲を移動することができるようになります。
 輪行単体の記事については今度また書こうと思います。

②メリット1~安い宿が選びやすくなる
 乗り鉄はその趣味の性格からして莫大なお金がかかります。普通乗車運賃に加え、乗車する列車によっては特急、新幹線、時期によっては繁忙期料金、ツアー団体列車もあります。リゾート列車は数日に渡り3桁万円を越えるサービスもあります。
 そういった列車に乗るためには、普段の生活を切り詰める必要がありますが、鉄道に乗る都合上外泊が増えるのは事実です。
 通常駅近くの物件というのは宿泊費が高騰しがちです。最近は快適性を増しているインターネット・カフェの大半もロードサイド店が殆どで駅から遠い位置にあることがほとんどです。
 その際に自転車があると、駅から10km程度の距離がある比較的安い宿やインターネット・カフェが利用圏内に入ってきます。

③メリット2~列車の接続不良を解消or有効活用できる
 乗り鉄は鉄道が張り巡らされている津々浦々に出没します。つまり、大都市部の便利な路線ばかりではなく、1日1往復しか列車が停車しないような辺境ローカル線まで乗りに行くことになります。山間部が未成線になっているケースも少なくなく、そこを短絡する手段は一日数本のバス、徒歩だけということも多いです。
 その場面に自転車があると、次に列車が来るまでの数時間を周辺の探索や補給、場合によっては隣駅までの移動を行うことができます。

 列車の接続不良の例は、普通列車のみで札幌から帯広方面に移動する際などが際立ってわかりやすいです。
 札幌駅発0707 快速エアポート70号を千歳で乗り換え、0805に追分駅に到着するのが一番早いですが、そこから先の石勝線は特急の数こそ多いものの、普通列車の本数が減ります。
 次発は1140発1210新夕張駅着。新夕張駅からは特例で新得駅まで特急に乗れますが、次の列車は2時間20分後のおおぞら7号1530発、新得駅着は1633になり、最終的に1742に帯広駅に到着します。
 
 この旅程の一番のネックは追分駅からの接続不良ですので、追分~新夕張の約25kmを自転車で短絡することができれば、もっと早くに到着することができます。
 実際に私は実行してみましたが、追分駅を出発して1010頃に新夕張駅に到着し、1140発のとかち3号に接続できました。
 もうちょっと頑張れば1005発のおおぞら3号に接続できたと思います。おおぞら3号接続の場合、1214に帯広駅に到着できます。世界が変わりますね。

 
2,デメリット
①自転車はそこそこの重さがある
 後述のおすすめ自転車も参考にしていただきたいですが…コンパクトでそこそこ走れる折りたたみ自転車はどんなに軽くとも10kg程度あります。
 なれてしまえばどうということはありませんし、携行しやすい形状や工夫のされている車両も多いですが、持ち上げないとならない場面も多々あります。
 一番問題になるのは、飛行機の手荷物重量です。自転車で10kg、手荷物で10kgに収めるのはとても困難で、私は毎回2kg程度オーバーし超過料金を支払っています。


②レンタサイクルでもいいのではと思うタイミングはある
 そこそこの観光路線や力を入れている駅だと、レンタサイクルがある場合がままあります。駅間連絡は兎に角として、駅周辺を観光するだけであればレンタサイクルのほうが楽(easy)であることは間違いないです。


3,おすすめの自転車
 この項目では乗り鉄におすすめの自転車を紹介いたします。

①Ming Cycle STRiDA
 1987年英国で生まれた三角形のフレームが特徴の自転車です。3辺のフレームが1本にまとまるような折りたたみ構造になっており、縦長に折り畳まれる特徴があります。
 このため、比較的混雑する電車内等での取り回しが良いです。
 油汚れの殆ど無いベルトドライブ、数秒で折り畳める素早さ、折りたたんでからもタイヤで前後に移動させることができたりと、電車に乗りながら自転車を扱う人には向いています。
 一方で、ハンドルの付き方や乗車姿勢がかなり特殊なので多少扱いにコツが必要です。

輸入代理店GSジャパンHP
http://www.gsglobal.co.jp/bike/STRIDA/


②pacific-cycles CarryME
 8インチのタイヤを装備しながら、フレームが強く、見た目以上に走れる自転車と伝え聞きます。
 ただし、段差を乗り越えるときは注意してください。車輪が小さいということは乗り越えられる段差も小さいということですから。

パシフィックサイクルHP
https://pacific-cycles-japan.com/carryme/


③BROMPTON P Line
 例に上げた自転車の中では一番高価ですが、折りたたんでも、走っても、輪行しても一番の車両であることは間違いありません。
 折りたたみ自転車を経験している人ほど感激が得られる車両だと思います。
 なお、追分〜新夕張を2時間で走ったのはこの車両です。

ブロンプトンジャパンHP
https://pacific-cycles-japan.com/carryme/


4,まとめ

 いかがでしょうか。乗り鉄しながら自転車に乗るのはとても楽しいです。相棒とドアトゥドアでどこまでも走っていけるのは輪行の魅力です。
 例に上げた車両は特に優れたもの、という事例ですので、例えばDahon K3であったりとか他の20インチモデルでもできないことはないです。
 万能な自転車はありません。皆様の生活スタイル、目的にあった人生の相棒と出会えるような手助けができれば、入道雲はおお喜びでございます。

コメント

このブログの人気の投稿

海外で盛んなベルトドライブ

目指せ、年越し宗谷!

スポーツという言葉