折畳自転車のファットバイク

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 最近たまたま目に留まった記事です。キャプテンスタッグのワイルダーFD206という20×2,80インチのふたつ折り自転車が雪国でも使える…という記事なのですが、注意書きが必要かなと感じたので書きます。

 雪の上を自転車で走ったことある人はわかると思いますが、常時続くグラベルを走行する感覚です。微小な凹凸が続き除雪が入っている場所ほど雪の塊や轍が大きな段差を作り、迫力のある路面が魅力です。
 一般に、Dahonやターンですら「砂利道や山道の過度な走行は保証できない」と説明書やフレームに注意書きがあります。それだけフレームを折りたたむ構造は強度を著しく下げているのです。
 さて、キャプテンスタッグの折り畳み自転車は大丈夫なのかと言えば、そうではありません。上記の2社と同様にできるだけ雪道をはじめとする荒れた路面は走行するべきではないでしょう。比較的安価のためヒンジ以外の部分が調子が悪くなるのも多いと聞きます。

 また、そもそも2,8インチはセミファットという扱いをされることが多いタイヤです。MTBを中心に多く用いられる2,8~3,5インチほどの太さをセミファットタイヤと呼んでいます。転がりと路面への食いつきのバランスの良いタイヤが多いです。
 筆者の住む千歳や、インプレッションを行った道東地域は北海道でも比較的降雪が少ない地域かつ、自動車と組み合わせた短距離の運用であったために使えたかもしれません。北海道の他の地域、東北以南の降雪地帯で使うには腕前が必要になると考えられます。

 筆者のような使い方に限るのであればワイルダーFD206は十分にこなせると思いますが、本格的に雪道を走りたい、凍結面を走りたい、という願望がある方についてはご相談ください。私も成長途中ながら経験から教えられることもあると思います。

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